害鳥・害獣まめ知識

ハクビシンとは

ハクビシンの特徴

日本に生息する唯一のジャコウネコ科の哺乳類である。漢字で「白鼻芯」と書く通り、額から鼻にかけて白い線があるのが特徴である。他にも、頬や耳の下あたりが白くなっている。主に東南アジアから中国を中心に生息している。体長は約50cm、尾の長さは約40cm、体重は2~3kg程度で、オスのほうがメスよりひと回り大きい。糖度の高い果実を好む為、果樹園の被害が多いが、生ゴミなどのエサを求めて郊外に現れ、被害が増加している。

  1. 典型的な夜行性動物で夜間、活発に行動する。昼間は天井裏・屋根裏・樹洞・岩穴などに潜む。電線を使って移動することもある。
  2. 植物食中心の雑食性だが、特に糖度の高い果実・野菜を好んで食べる。野菜・昆虫・爬虫類・小動物・鳥類・鳥の卵なども食べる。「獣道(けものみち)」と言われるくらい、いつもほぼ同じ「獣道(けものみち)」を通ってやって来る習性があることがよく知られているので、熟した果実や野菜などを見つけると、毎夜同じ道を辿って侵入するので、獣道(けものみち)が形成される。
  3. 同じ場所に糞尿をする(ため糞)。
  4. 運動能力が高く、木登りが得意で、樹洞、タヌキなどの動物が使い古した巣穴などを住処にする。民家の軒下・屋根裏などに住み着くことも非常に多い。電線などを綱渡りで移動できる。垂直の壁を登ることもできる。垂直に1メートル以上ジャンプできる。
  5. 年間を通じて発情・出産をする。(主に、春から秋にかけて。)

ハクビシンによる被害

  1. 特に、暖かい夏秋の時期を中心に、民家・倉庫などの天井裏・屋根裏、床下に侵入し、巣を作り住処とする。
  2. 夏秋の収穫時期を中心に、農作物の食害(主に、糖度の高い果実・種子・野菜など)。果樹園に侵入し、糖度の高い高級果実(スイカ・ブドウ・メトン・桃・ビワ・ミカン・ナシ・カキなど)を食べ荒らしたり、トマト・ウリ類のビニールハウスに侵入することもあり、秋冬の収穫時期を中心に、深刻な農業被害を与えている。ネットの隙間など、頭部が潜れる大きさの隙間ならば侵入できる。「獣道(けものみち)」と言われるくらい、いつもほぼ同じ「獣道(けものみち)」を通ってやって来る習性があることがよく知られているので、熟した甘い果実や野菜を見つけると、同じ道を辿って毎夜訪れるので、畑の隅などの草むらに獣道状の隙間ができる。
  3. 民家の天井裏・屋根裏に巣を作って住み着き、大きな足音による騒音、糞による悪臭、寄生するダニ・ノミの二次被害。雑菌の媒介。
  4. 生ゴミを漁り散らかす。(日本では「鳥獣保護法」により狩猟獣に指定され、(アライグマと異なり)、駆除対象となっていないため、実害を利用とした、鳥獣保護法に基づく都道府県などの許可(「有害鳥獣」認定)が必要で、「住宅街をうろついている」など、民間人の予防的捕獲は許されていない。)

カテゴリ一覧